今日の為替予想は、ドル円為替相場の2011年からの波動を振り返り、さらに今後の展開を予想してみたいと思います。







トレンド最終局面のドル円為替相場



現在のドル円為替相場は、ABC波動のB波動の終盤、又はC波動の初動と思われ、まさにトレンド最終局面といえるのではないでしょうか。

2011年の75円からスタートしたA波動。

まずは、このA波動を振り返ってみたいと思います。





2011年~のドル円為替相場 衝撃波の推移

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上のチャートはドル円為替相場の週足です。


2011年の75円から2015年の125円まで、大きく上昇したドル円。 この上昇は、エリオット波動の衝撃波で、1~5波動の構成で上昇しています。

それぞれの波動を検証してみましょう。


75円からの1波動目


1.3.5波動の中では、一番小さな値幅の1波。

それまで長く続いた下降の勢いも弱くなり、底堅い展開からの上昇となりましたが、投資家の心理は、まだ積極的ではなく、小さな上昇となりました。


疑心暗鬼の2波動目


まだ、下降トレンドが続くと考えている投資家も多く、高値圏では戻り売りが浴びせられ、1波動目のフィボナッチ比率79までリトレイスされています。




本格的な上昇が始まった3波動目


3波動目から、いよいよ上昇も本格的となり、1波動目の高値を超えてからは、トレンド転換の同意のもと、1波動目の3倍の大きさまで上昇しました。



トライアングルを形成した4波動目


ABCD構成のトライアングルの4波動目。トライアングルは5波動目の上昇の担保になる修正波の1つです。


ここからロングで参入した投資家も多く、その後の展開を考えれば、利益確定した投資家は悔しい思いをしたのではないでしょうか。



エクステンションした5波動目



5波動目は、エクステンション(延長)して、1.3.5の中で一番大きな上昇となりました。

通常の衝撃波は、1つの延長波を含みますが、まさにこの5波動目が延長波となり、2015年125円で終点を迎え、トレンド転換しています。





2015年~のドル円為替相場 修正波



2015年5月を頂点に、修正波動が始まりました。 ちょうど中国経済の先行きを不安視され始めた頃と重なります。



フィボナッチ比率50.0のリトレイス

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現在のドル円は、A波の衝撃波の50.0のリトレイスポイントに位置しており、トレンド最終局面と言えそうです。

通常、エリオット波動では、5波延長型の衝撃波に対する修正波の終点は、衝撃波の5-2の安値なることが多く、フィボナッチ比率50.0と重なる100.00付近はトレンド転換になる可能性は高いと予想します。





ドル円今後の展開を予想


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トレンド転換後のドル円は、125円を超えてくる大きな上昇トレンドに入るトム予想されます。

2011年から波形は、ジグザグの5-3-5を展開しているものと思われ、チャネルの上ラインに向けて今後上昇していきそうです。

一般的に、C波はA波の1.00倍の大きさになります。 つまり、125円を超えてトレンドが続いて行くのではないでしょうか。